2013年8月2日金曜日

共同通信の誤報

▼共同通信発、日本経済新聞の2013/7/30 2:15、早朝の記事。
改憲巡りナチスを引き合いに 麻生副総理
麻生太郎副総理兼財務相は29日夜、都内で講演し、憲法改正をめぐり戦前ドイツのナチス政権時代に言及する中で「ドイツのワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか」と述べた。「けん騒の中で決めないでほしい」とし、憲法改正は静かな環境の中で議論すべきだと強調する文脈の中で発言した。
▼29日夜の麻生さんの発言について記事にしたのは共同通信のみ。短い記事であるが、日本を代表する通信社の誤報で世の中が大きく変わってしまいつつある。

▼麻生さんの発言の流れを以下の記事やTV番組を元に整理する。
▼主題は憲法改正。
  1. 日本の国際情勢は日本国憲法ができたころとはまったく違う。
  2. 護憲と叫んで平和がくると思ったら大間違い。
  3. 改憲できても、世の中すべて円満、とはならない。
  4. 改憲の目的は国家の安全と、安寧と、国土、我々の生命、財産の保全、国家の誇り。
  5. 改憲を狂騒、狂乱の中で、決めてほしくない。落ち着いて、我々を取り巻く環境は何なのか、この状況をよく見て下さい、という世論の上に、憲法改正は成し遂げるべきだ。そうしないと、間違ったものになりかねない。
▼次にナチスドイツのヒトラーについて(実際に間違ったものを例示)。
  1. ヒトラーは民主主義によって、議会で多数を握って出てきた。軍事力で政権をとったのではない。
  2. しかもワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが選挙で選ばれた。ドイツ国民はヒトラーを選んだ。
  3. 常に、憲法はよくても、そういうことはありうる。
  4. 私どもは、憲法はきちんと改正すべきだとずっと言い続けているが、その運営は、皆さんが投票する議員の行動、その人たちがもっている見識・矜持(きょうじ)であったり、そうしたものが最終的に決めていく。
▼靖国神社について(狂騒の現在
  1. 靖国神社の話にしても、静かに参拝すべき。
  2. お国のために命を投げ出してくれた人に対して、敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。静かに、きちっとお参りすればいい。
  3. 僕は昭和27年4月28日、今日は日本が独立した日だからと、靖国神社に連れて行かれた。それが、初めて靖国神社に参拝した記憶だ。それから今日まで、毎年1回、必ず行っている。
  4. 昔は靖国神社に静かに行っていた。総理も行っていた。
  5. いつからかマスコミが騒ぐようになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒いだ。
▼まとめ(静かで落ち着いた改憲を)
  1. ある日気づいたら、ワイマール憲法が、ナチス憲法に変わっていた。
  2. わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あのナチス憲法に変わっている。
  3. 僕は民主主義を否定するつもりはまったくない。
  4. しかしこの手口を学んでおかないと、たとえ静かであっても間違ったものになりかねない。
  5. だから当然喧噪(けんそう)の中で改憲を決めてほしくない。それだけはぜひ、お願いしたい。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

戦争は否定するけど、中国が日本に進出し、革命による殺し合いをするのは容認歓迎するひとたちが、マスコミにはいらっしゃる。それも戦争だと思うが。日本の防衛力強化には徹底的に反対、だけど、そこで話がとぎれる。本当に誤報なら、謝罪広告がほしい。意図的改変報道なのか??

むしろっこ さんのコメント...

匿名様
誤報であるのは間違いありません。実際他の人が書かれている文書で「ナチス問題で世界中から非難を受けている麻生さん・・・」というのを私は見ています。こう書かれるとナチスを肯定したように読み手には受け取られます。

共同通信の記事自体にはいろいろ意見があるかもしれません。しかし、それから一部分を切り取られて、他の場所で広がっていきます。それには共同通信は関与していないですが、その原因を作っていることについて、内部から声を上げる人が出ることを私は期待します。